ありがたい経験
コミックス第9巻、画集、ガイドブックの発売日です。どうぞよろしくお願いします!
9巻
隠というお話の上で、一言でいえば「大切」な巻です。
絵やことばでえがかれているものはもちろん、それだけではない、
その間にある空気や、ことばの行間をじっと考える作業を是非してもらえたら、とおもいながら描きました。
その作業が面白いものだと思ってもらえるようなまんがを、これからも精進して描いてゆきたいです。
公式ガイド「ウニタメンテ」
ここでアニメについても触れておきますと、
隠の王という作品は、漫画版とアニメ版では設定やお話、更には登場人物の性格までも違う点が多くあります。
アニメの企画の初期の段階で、原作最終話までのあらすじと各登場人物の詳細な設定、キャラクター同士の関係性とスタンスなど
隠にとって大切だと思うものを制作サイド様には熱くお伝えしましたので、
その上でのこの差異はメディアによる表現(見せ方)の違い、
26話という決まった話数に収めるための変更、そして監督さんの感性によるものだと思います。
原作とアニメ、どちらもご覧くださっている方の中には、もしかしたら人物の立ち位置や設定等を混同して戸惑ってしまうようなこともあるかもしれません。
そんな時に、ガイドブック「ウニタメンテ」を読んでいただけると
原作の隠とはこういうものだということを改めて確認しつつ、アニメはアニメとして更に楽しんでいただけるのではないかなあと思います。
…と、うまく宣伝してみました(笑)。
ウニタは読み物としてはもちろんのこと、シュールな言い回しやさりげない小ネタなど、内容もとても充実しておりますよ。
ちなみに巻末の読み切りまんがについてですが
これは時系列としては4巻収録の戸隠編の直後、描いた時期としては第17話と同じで
当時 特別編読み切りとして雑誌に掲載されたものです。
ですので多少… かなり… 絵が古いわけですが、本編をちょっと忘れて、ほのぼの(?)とした気持ちでお楽しみくださいね。
そして画集「リーリカメンテ」。
漫画家人生のなかで、描いてきたものを画集にまとめてもらえるとは夢にも思っていませんでしたので、こうして形になったことを幸せに感じています。
四苦八苦しながら描いているカラーイラストですが、常に意識しているのは優しさと少しの切なさ。
それを感じ取ってもらえるような絵を、これからも大切に描きたいと思います。
画集とガイドブックの担当編集さん方は
作品の雰囲気をしっかりと受け止めた上で構成・編集してくださっており、
大切に扱うその想いが端端から感じられる二冊になっています。
たくさんの人が隠に関わり、こうして無事に三冊を世に出せたこと、そしてそれを手にとって見ていただけること。
一漫画家としてそれは本当に嬉しいことで、言葉では言い尽くせないほどの感謝でいっぱいです。
人生でなかなかできないような経験、させてもらっています。ありがとうございます。
---
そしてGF9月号も発売中です。
私自身も驚くページ数ではありますが、これは去年の暮れから決めてずっとやってきたことですので
いろいろありはしましたが、一応予定通りに進めることができました。
打ち合わせで担当さんと涙ぐんだり、ネーム描きながら胸が詰まったり。
高らかに「描いたぞ!」とは言いませんが
今の自分のできるかぎりの、描けるかぎりの第50話です。
9巻の終わりから数話お話がとんでしまいますが
コミックス派のかたにもこの50話は是非、発売中の雑誌掲載分をご覧いただきたいです。
立ち読みでも良いですので。(いや、私が立ち読み推奨しちゃいかんのですけれども…でも、それでも読んでもらえたらと思っています。)
たぶん、読むとすんごく大きな1つの疑問が出てきたりすることもある、かもしれませんが、今はそれはそのままで。きっとちゃんと、描きますので。
9巻
隠というお話の上で、一言でいえば「大切」な巻です。
絵やことばでえがかれているものはもちろん、それだけではない、
その間にある空気や、ことばの行間をじっと考える作業を是非してもらえたら、とおもいながら描きました。
その作業が面白いものだと思ってもらえるようなまんがを、これからも精進して描いてゆきたいです。
公式ガイド「ウニタメンテ」
ここでアニメについても触れておきますと、
隠の王という作品は、漫画版とアニメ版では設定やお話、更には登場人物の性格までも違う点が多くあります。
アニメの企画の初期の段階で、原作最終話までのあらすじと各登場人物の詳細な設定、キャラクター同士の関係性とスタンスなど
隠にとって大切だと思うものを制作サイド様には熱くお伝えしましたので、
その上でのこの差異はメディアによる表現(見せ方)の違い、
26話という決まった話数に収めるための変更、そして監督さんの感性によるものだと思います。
原作とアニメ、どちらもご覧くださっている方の中には、もしかしたら人物の立ち位置や設定等を混同して戸惑ってしまうようなこともあるかもしれません。
そんな時に、ガイドブック「ウニタメンテ」を読んでいただけると
原作の隠とはこういうものだということを改めて確認しつつ、アニメはアニメとして更に楽しんでいただけるのではないかなあと思います。
…と、うまく宣伝してみました(笑)。
ウニタは読み物としてはもちろんのこと、シュールな言い回しやさりげない小ネタなど、内容もとても充実しておりますよ。
ちなみに巻末の読み切りまんがについてですが
これは時系列としては4巻収録の戸隠編の直後、描いた時期としては第17話と同じで
当時 特別編読み切りとして雑誌に掲載されたものです。
ですので多少… かなり… 絵が古いわけですが、本編をちょっと忘れて、ほのぼの(?)とした気持ちでお楽しみくださいね。
そして画集「リーリカメンテ」。
漫画家人生のなかで、描いてきたものを画集にまとめてもらえるとは夢にも思っていませんでしたので、こうして形になったことを幸せに感じています。
四苦八苦しながら描いているカラーイラストですが、常に意識しているのは優しさと少しの切なさ。
それを感じ取ってもらえるような絵を、これからも大切に描きたいと思います。
画集とガイドブックの担当編集さん方は
作品の雰囲気をしっかりと受け止めた上で構成・編集してくださっており、
大切に扱うその想いが端端から感じられる二冊になっています。
たくさんの人が隠に関わり、こうして無事に三冊を世に出せたこと、そしてそれを手にとって見ていただけること。
一漫画家としてそれは本当に嬉しいことで、言葉では言い尽くせないほどの感謝でいっぱいです。
人生でなかなかできないような経験、させてもらっています。ありがとうございます。
---
そしてGF9月号も発売中です。
私自身も驚くページ数ではありますが、これは去年の暮れから決めてずっとやってきたことですので
いろいろありはしましたが、一応予定通りに進めることができました。
打ち合わせで担当さんと涙ぐんだり、ネーム描きながら胸が詰まったり。
高らかに「描いたぞ!」とは言いませんが
今の自分のできるかぎりの、描けるかぎりの第50話です。
9巻の終わりから数話お話がとんでしまいますが
コミックス派のかたにもこの50話は是非、発売中の雑誌掲載分をご覧いただきたいです。
立ち読みでも良いですので。(いや、私が立ち読み推奨しちゃいかんのですけれども…でも、それでも読んでもらえたらと思っています。)
たぶん、読むとすんごく大きな1つの疑問が出てきたりすることもある、かもしれませんが、今はそれはそのままで。きっとちゃんと、描きますので。
by kamataniyuhki
| 2008-08-18 23:53